天保初年の創始より、京都西陣織の伝統を織り継ぐ工房は西陣の中心地にあります。
古き良き佇まいと職人文化を伝える京町家の工房奥から、今日もたゆまず手織の機音が響きます。
当社は京町家が会社そして工房です。現代的で機能的なビルディングと較べて使い勝手が良いとは決して言えません。
ただ、ここには便利さと引き替えに今失いつつある心の豊かさがあるように感じられ、またそれは着物や帯を装うことと同じなのではとも思われます。
伝統を重んじながら現代にも受け入れられる帯や着物づくりに日々黙々と励んでおります。
長い歴史の中で培われた織技術の豊かさは西陣織元の中でも屈指の存在。格調高い礼装用の帯では有名なところ。現在は同時にシックでハイセンスなおしゃれ帯でも人気です。更に夏帯、また御召きものでも独自の高品質なものを作り、高い評価をいただいております。
今は、帯や着物もコンピュータやテクノロジーで織る時代です。
しかし、私たち洛陽織物は伝統の“手織”にこだわりを持ち、現在も織り続けております。
様々な職人たちの熟練した技で手間を十分に費やし、ひと越ひと越をゆっくりと織り上げています。
創業からの長い年月の中で培われた丁寧なものづくりに努めています。
最高のものを作り出すために、一つ一つに妥協を許さず思いを込めたこだわりを持ち続けます。
そして洛陽織物は、ものづくりをまじめに追い続けてきた老舗の確かな眼と技で、今の時代に本物を送り出します。
京都(洛陽)の碁盤の目から形取られています。